界話【尽子と紐野】
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ピンポーン（ガチャ
「たくさん林檎をいただいたから 紐野さん一緒に食べましょうよ｣
紐野が家の扉を開けると籠いっぱいの林檎を手にご機嫌な様子で隣人の尽子がたずねてきました
「尽子さんありがとう。どうぞ入って」
紐野が尽子を招き入れるとすぐさま尽子は台所へ向かい、林檎の入った籠の中から色形のよさそうな林檎を2つ選び丁寧に皮を剥き1口サイズにカットしたら楊枝をさしてお皿に盛り付けあっという間にセッティングを完了させてしまいました
「紐野さん せっかくだから林檎に合う飲みのも用意しましょうよ」
あまりの手際の良さに呆気に取られている紐野に尽子は声をかけ促しました
「あっそうだね 尽子さんは座って待ってて 飲み物を用意してくるね｣
そう言うと紐野は台所へ急ぎ向かい、尽子は席に着くとセッティングされた林檎皿を見つめそしておもむろに奥の台所へと目をうつしました……
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※つづく