災害情報共有ライブ
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《三陸沖の地震活動の状況⚠️》

《三陸沖の地震活動の状況⚠️》
三陸沖でも過去に大規模な地震が繰り返し発生している領域です。今回は日本海溝寄り沿いで活発化している様子が見受けられます。

●活発化している領域周辺の過去の地震
三陸沖における海溝寄りのプレート境界では、1896年に最大M8.5と推定される巨大地震が発生しています。この地震は「明治三陸地震」と呼ばれており、三陸沖の領域では2011年に発生した「東北地方太平洋沖地震」の一つ前のプレート間の巨大地震です。
さらにそのおよそ37年後の1933年に、今度は三陸沖の海溝の外側を震源とするM8.1の巨大地震が発生しました。この地震は「昭和三陸地震」と呼ばれ、アウターライズで発生した地震でした(※)。

いずれの地震の特徴は、揺れが比較的小さいにもかかわらず、異常に高い津波が発生することです。
そのため、速報で発表される地震情報の震度だけでなく、震源情報や津波情報にも注意する必要があります。 

(※)アウターライズ地震
アウターライズとは、海側のプレートにおける少し盛り上がったような隆起地形のことを指し、海溝外縁隆起帯とも呼ばれています。そこで起きる地震をアウターライズ地震と呼びます。

海側のプレートは、陸側のプレートの下に沈み込んでいます。プレートの境界で巨大地震が発生すると、プレート同士の固着が剥がれることで、陸側のプレートが一気にずれ動きます。そのため、プレートの境界に溜まっていた歪は、一気に解放されます。
しかし、それによって、海側のプレートは沈み込む速度が早まるため、沈み込む手前のアウターライズでは、引っ張られる力が強くなり、やがて限界に達して海溝の外側でも地震が発生します。

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