もういいや。【1/2】 2020/03/14 01:51 Share on Facebook Copy URL 檢舉 もういいや。【1/2】私は私の夢を前垢で話したことがある。それは「人間にならないこと」。その時、俺はこういう理由で嘘つく。「固定概念に縛られた人間にはなりたくない」っと。実は、そんな理由なんかじゃない。話は変わるが、自分は小学生の時、いじめを受けていた。理由は…なんだろう?知りたいとも思わないし知ったところでなにも変わらないからいいや。先生はそれを見てるはずなのに見て見ぬ振り、小学生で学んだ事は勉強なんかじゃない。人間の汚さだった。それ以来、自分以外の人間を動く物体として捉えるようになった。顔の部分にボヤがかかって見えてきて、人の顔を認識出来なくなってた時がある。その時は服と声、歩く癖や足音の癖を全て覚えて目をつぶっててもどこに誰がいるか分かる変態になっていた。中3の一学期の最後、俺は告白を受けた。この告白をした人の顔を、自分は知らない。だってわからなかったし、興味もなかった。ただ、その子と関わる事がその日が多くなった。一緒に出かけたり、一緒に遊んだり、滑稽だったよ、あれほど動く物体としか認識しなかった生命体とこんなにも関わることになるなんて。冬休み前にその子が同じクラスの物体にいじめられてたのを見て、俺は物体を殴って撃退した。その子を守った…とは思わなかったね。ただ、昔の自分はされなかった事をその子にはやってあげたかったのかな?わからないや。そんなその子は、俺に「あっちいって!!」と言って走って逃げていった。…暴力装置にでも見えたのかな?暴力を振るわれてた子供が暴力で物事を解決する暴力装置になってた。こりゃ、立派な喜劇だね。クリスマスの日、その子は自殺をした。理由は、いじめに耐えられなかったと。俺を付き合ったのもそのいじめの一つだったと。これでも、俺はなんとも思わなかった。本当だよ?いや、嘘かな?この時の記憶って曖昧で、朧げなんだ。そんな中、その子の弟くんに声を掛けられた。「ねぇちゃんから」の一言と「ごめんね」と書かれた手紙。何の意味でごめんねなのか?なにを思って書いたのか?そんな事は自分にはわからない。分かるのは死人だけ。その時に気が付いたのさ。自分もただの汚い人間だと。…これの夢の本当の理由は『こんな汚い人間になりたくない』って事さ。(続く)