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YouTubeチャンネル【大人ノ学校】のトークイベント
9月27日(水)19:00~22:00(18:30開場)
アシスタント:ともみんさん(Twitterアカウント:@miii_837)
月に一度のツイキャスライブのみの【生配信トークイベント】です!
イベント内容は下記の【配信内容】をご覧ください。
※当日リアルタイムでご視聴できなかったとしても、配信内容のアーカイブは14日間(10月11日まで)残ります。
【配信内容】
古くから山岳信仰が盛んだった日本。
その中で日本三大霊山と称されている信仰地があります。
それが富士山・白山・立山です。
そんな三つの霊峰のうち白山を御神体としている神社とは加賀国(現:石川県)一宮、白山比咩神社。
ここに今回その正体を紐解いていく菊理媛が祀られています。
『古事記』には登場せず、『日本書紀』の一書のみに登場する謎多き女神、菊理媛。
一般的に菊理媛とは死者の国である黄泉国において生者であるイザナギと死者であるイザナミの関係を結んだことから、陰と陽を結ぶシャーマンの女神であると解釈されています。
さて、当然菊理媛の正体を紐解く上で白山信仰は避けて通れないのですが、実は同じ日本三大霊山に含まれている立山の信仰もこの菊理媛の信仰の理解を深めていく上では重要な場所でもあるのです。
というのも、立山の伝承には【熊】に関わるものがあり、これは熊野信仰へと通じています。
何を隠そうこの熊野には、イザナミの墓所である花窟神社があり、このイザナミとは白山信仰においては白山妙理権現と称され、『宮下文書』でイザナミは白山姫と呼ばれていたのです。
要するに、一般的に白山比咩として考えられている菊理媛なのですが、その「初代白山姫」とはイザナミであったということであり、次の世代の白山比咩である菊理媛の正体を紐解く上で、このイザナミの信仰やそれに関わる熊野の信仰、そして、立山の信仰も視野に入れないとその深淵は見えてこないと個人的には解釈しています。
今回の配信では、このククリ姫の正体を白山信仰だけではなく、立山信仰や熊野信仰など多角的な視点から紐解いていきます。
繰り返しになりますが、冒頭でも述べたように菊理媛の役割の一つは陰と陽を結ぶものです。
この結びは【結界】の意味でのしめ縄でもあります。
『結界』の重要な意義とは【結開(けっかい)】という【結び】と【開き】の陰陽の意味が込められており、古代日本の信仰を知る手がかりにもなるのです。