【言葉の軽さ】

【言葉の軽さ】

感情の欠落した子供。
それが昔の呼ばれ方だった。

いつからか感情を前に出すのをやめていた。
しかし、それでは周りに人は寄り付かない。

だから、兄貴を模倣した。

少なくとも、周りに人はできた。


ある日、その1人に言われた言葉がある。
「悪人とは仲良くできないから、君はいい人だよ」


こいつは人を見る目がないのか、お前の目の前にいる俺自身が嘘という塊できた悪人である。
そんな人間にいい人だよとは、片腹痛い。

悪人とは、世間一般の普通で居れなかった人間の末路である。
人間として、何かが足りない人が普通に生きて、世間一般から外される。

Twitterでたまに見る、老人や外国人に対する暴言。
それをルールを破る悪人と言うが、彼らの普通が一般の普通と違うだけなのだ。

勝手に定義を作り、まとまり、それ以外を悪人と表す。
それが自分がなりたかった感情の持つ人間なら、
私は悪人でもいいかも知れない。


そんな事を考えて、私はその人にこう返すのだ。
「そうかい?ありがとうね。」


口から出る言葉の価値は総じて軽い。
だか、それを口にする人間の価値は…どうだろう?
これではただの動物だ。

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